こちらは藤沢造園株式会社の土壌改良の理念のページです。
以前にテレビのドキュメンタリー番組にて農業についての放送を見たことがあります。農家では野菜の収穫を終えた後のやせた畑を、翌年回復させ栽培ができるようにするために休耕や堆肥そして作物の実を除き茎や葉等を土に戻す等、気候や土壌に合わせて多様な方策をとるというものでした。
私も植物に関わる仕事をしているため、この番組を興味深く見た記憶があります。
その後のある日、お客様から「油が多く混入した土を運搬・排出せずに利用することはできないか?」とのご相談を受けました。近年まで土を入れ替える為には大型の建設機械やダンプトラックを用いて土を掘削・運搬して排出することが一般的でしたが、その方法では大量であればあるほどコスト・労力そして排気ガスが発生することになります。この仕事を受けた際には油という化学物質に対していくつか選択肢がありました。
・油という化学物質に対して中和を図る為に化学物質の混入
・鉱物を用いた無機質系の土壌改良材の使用
・堆肥や腐葉土を用いた有機質系の土壌改良材の使用
弊社では樹木を扱う立場から化学物質や無機質系の土壌改良材を使用せず、有機質系の土壌改良剤を使用しました。その方法は時間がかかります。しかし、人間の生活を豊かにする為に植物が生育できなくなったのならば、自然の循環作用が働くように戻すことが一番環境の為にも良いだろうと考え、その後土壌改良の事業をスタートさせました。
弊社では長年、花や樹木など自然に対する事業を行って参りました。樹木の成長のためには太陽・水・土は必要不可欠な要素であります。
そして弊社では今までも土や水等の知識を持って仕事に対して前向きに取り組んできました。私達にできることを行いその結果、人間を初めとする動植物にとってより良い環境作りの担い手になれればと考えております。